第14章 刈真の過去
沙「今年の夏祭りはどうするの?」
翠「あ、えっと…」
刈「また三人で行きますか?」
沙「あ、いいかもね!!翠さん。どうです?」
翠「あっえっとね!!大丈夫よ!!
なんかアタシゆ―――――――――
優「翠ー。夏祭りの浴衣何着てくんだぁー」
翠「!!っ」
沙「あ、如月さんだ!」
刈「…そういうことですか。」
翠が何か言いかけたとき、
後ろからのそのそと優一が近づいてきた。
優「!。えっと…黒翔と嶋瀬。」
沙「あっ憶えてくれたんですねぇ!!」
優「うん…。大声で叫んでたから。」
※『孤独は無限』観照
刈「翠さんと夏祭りに行くんですか?」
翠「っっ!!(刈真君ニヤついてる…っ)」
優「?うん…。俺一人だと暇だから…。」
刈「そうですか。楽しんできてくださいね。」
刈真が翠にむかって微笑みかける。
だが、
私にはそれが意地悪ぶっている顔にしか見えない。
翠は刈真の笑顔を見て、
悔しそうに下唇を噛んでいた。