第13章 転校生の夢
翠「ふ、ふぅぅ…メッチャ疲れたぁ…」
私達はパタンとノートを閉じる。
もう三人共ツッコミしすぎて、
汗もかけば息もかなり上がっている。
刈「これは絶対スルー出来ませんね…」
沙「そうだね…」
翠「うんうん・・・」
刈「でも、内容はグチャグチャだけど
結構すごい面白かったですよね。」
翠「あー確かに。これはこれでいい作品だよ!!」
沙「琴音さんはユーモアな才能を持ってるんですね!」
翠「そうそう!!この才能はすごいよっ!!」
刈「僕、絶対これ買いますよ。」
沙・翠「私・アタシも!!!!」
三人は琴音の小説の話題で盛り上がる。
琴音は、そんな光景をみて優しく微笑んでいた。
琴「うん…。良かった…。」
その時、私ははっとして彼女を見つめる。
彼女の頬には、キラっと輝く涙が派っていた。
沙「あ…。」
翠「!っ」
刈「…。」