第12章 孤独は無限
私はダラっと肩を下ろした。
体中から一気に力が抜けていく。
そして、私は一言、
「良かったぁ…っ」
そう言って
今度は大粒の涙を流した。
そのすぐ後、屋上のドアから誰かが入ってきた。
沙「翠…さん?」
私服姿の翠だ。
翠「お疲れ様。 沙織。」
翠は、静かに言うと、
そっと私を抱きしめてくれた。
翠「怖かったでしょう?
もう、大丈夫だよ。」
沙「…翠さん・・・っ」
私は、また声をあげて泣いた。
こんなに泣いたのは、久しぶりだ。
翠は、私の背中を優しく撫でてくれていた。
翠「でも、まだ終わってないよ。」
私は翠の肩から顔を離す。
沙「はい。」
翠「 彼女に…
人生の ″ 革命 ″ を起こしてやんなさい。」
翠は、力強いその笑顔を私に見せる。
私は、まだ彼女を救える。
今度こそ、救ってみせる。
沙「・・・はいっ!!!!」
私は、しっかりとこたえた。