• テキストサイズ

「 水色の革命 」

第11章 初めてのお出かけ



いよいよデートが始まる。

最初の行き先は私が決めた水族館。
デートだったら映画かな、と翠に相談した時、


翠「だめだめ!!映画館なんて
  仲のいい友達同士がお遊びで行く所よ!!
  前にも三人で行ったし、もっと
  落ち着ける場所を選んだほうがいいよ!!!」


と、言われ、いつか行きたいと思っていた
水族館に行こうと決めたのだった。

受付をすませて中に入る。
黒いトンネルのような場所を抜けた途端、
私は目を見開いて「わあぁ」と声を出してしまった。

目の前にある沢山の水槽の中には、
幸せそうに、またはゆったりのびのびと泳ぐ
たくさんの海の生き物たち。

私はいてもたってもいられなくて、
水槽の近くへと走って行った。

刈真は手を繋いでいるため、当然
私が走ると同時に引きずられるように後を追ってくる。


沙「すごいね…。私、こんなの初めて!」

刈「水族館は久しぶりに来たな…とても綺麗だね。」

沙「あ!!あそこ!!刈真君あそこ!!!!」

刈「ん?」


私が指差す方に泳いでいたものは、
堂々と泳ぐおおきなジンベエザメの姿だった。


刈「うわっデカいね。」

沙「私テレビで見たときから可愛いなぁ…
  って思ってたの!!今こんな間近に見られて
  すごい嬉しいっ!!!」

刈「会えて良かったね。」

沙「うんっ!!!」

二人は顔を合わせ、にっこりと笑いあった。

/ 586ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp