第11章 初めてのお出かけ
そして、週末――――――――
刈真と待ち合わせするのは駅前広場の時計前。
私は二時間前にその場所へついてしまった。
(はっ早く来ちゃった…)
沙「午前9時30分か…今…。」
私はスマホの時間を確認すると、
あたりをキョロキョロと見渡し、一回深呼吸をする。
(…服装変じゃないかなっ)
そのあと自分の服装が乱れていないかチェックした。
洋服は昨日見つけたショップで購入。
フワッとしたベージュ色のニットワンピに
大きめのベルトをウエストマークとして着用。
ブーツも黒のショートブーツ。
少し春っぽいコーデだが、1番可愛いと
思った洋服だったため、何も考えずに買っていた。
だけど、なんだかちょうど良くて気に入っている。
沙「…まだかなっ…。」
?「沙織?」
沙「!! 嶋瀬君っ!!」
ちょうど刈真がこちらにやってきた。
刈「おはよう。早かったね。」
沙「う、うん!少し緊張しちゃって…。」
刈「でもおかげでもっと時間が長くなったね。」
沙「うっうん!!」
刈「じゃあ行こうか。」
刈真はにっこりすると、私に手を差し出す。
少し恥ずかしかったが、しっかりとその手を握った。