第9章 文化祭
翠「あ、え!?なんだ、二人できてたの!!?」
沙「あ、違うんです私が――――
刈「僕が怖くてその場に座り込んでいたら、
黒翔さんが来たんですよ。」
(嶋瀬君・・・)
翠「ええ!!?刈真君お化け屋敷苦手なの!?
そんな風には全然見えないんだけどなぁ。」
刈「人を見た目で判断しないで貰いたいですね。」
翠「な、なんだとぉぉ!!!!!?」
沙「あ、あはは…」
その後、翠の約束通り屋台でお菓子を
買ってもらい、文化祭の残り時間を
思う存分楽しんだ。
「みんな!!お疲れ様ぁ~!!!」
「いえ~~い!!!」
「この後は校庭でキャンプファイヤーだよ!!!」
「よっしゃああ!!!!」
文化祭でお客さんが全員帰ったあと、
今まで文化祭でつくった大道具などを
燃やして火の周りを踊る。
クラスのみんなはウキウキしながら
支度をして教室を出て行った。
翠「沙織!!行こう!!」
沙「あ、待って!嶋瀬君もっ
って…あれ…?」
席をたって周りを見渡したが、
どこにも彼の姿はなかった。
翠「あれ?刈真君いないね。」
私は少し焦りだした。
あれ? どうして?
沙「あ、先行ってて!私嶋瀬君探してからいくよ!!」
翠「うん。わかった!早く来てね!!」
沙「うん!!!」
私は翠を教室で見送り、
彼を探そうと考え込んだ。
沙「…あそこだ。」
私は走り出した。