第9章 文化祭
私もアリスなので金髪のカツラをかぶる。
洋服は水色のフワッとしたドレス。
これならどこからみてもアリスだ。
一方刈真は白うさぎだから、
執事のようなスーツ姿に懐中時計。
オサレ眼鏡のようなものを右目にかけ、
本人は嫌がっていたが、無理矢理つけられた
うさぎのしろい耳のカチューシャが目立っている。
クラスの人たちには、うけが良かった。
そんなかんだで、私達は今、
体育館へ続く渡り廊下を進みながら宣伝している。
沙「うう…やっぱりコスプレしてるから
周りの人たちみんなこっちを見るね…」
刈「凄く恥ずかしいけど仕事だからやらないと。」
沙「…あの人はいないかな…。」
刈「あの人?その人って誰?―――――」
沙「あ!!いた!!!」
私は その人 を見つけ駆け寄る。
後ろから刈真もついてきた。
?「あ、え! もしかして!!!」
沙「椿さん!!来てくれたんですね!!!」
その人 とは、いきつけのフード店で働いている
お馴染みの人 椿 連 だ。
連「び、びっくりしたぁ!
沙織ちゃんがアリスになってるなんて!」
沙「あはは、私も驚いてます。
お店はもうまわりました?」
連「うん。今屋台に行こうと思っててね。」
沙「あ、そういえば、私達もお店やってるんです!」
刈「【星のプラネタ喫茶】といいます。
喫茶店のなかで、食事をしながら
プラネタリウムがみれるんですよ。」