第1章 さよなら そして出会い
「もうここのココア、飲めないのか。」
会計をすませ、店内を出て、一言を放つ。
そう、その一週間後というのが
今日 だ。
あっと思い、バックから取り出した
スマホの画面に視線をおとすと、
もう2時前だということに気づいた。
もうすぐ、屋上に行かないと。
早く、行かないと。
早く…
死なないと…
人通りの少ない道を抜け、学校の門をくぐる。
今日は日曜日だから誰もいない。
下駄箱の横を通り、まっすぐいくと、
校舎に入る玄関が見えた。
鍵はこのまえこっそり職員室から盗んでいたので
すぐにドアは開けられた。
(盗むってちょっとやばいよね…汗)