第1章 さよなら そして出会い
ここから落ちれば、
私も皆も、喜ぶのかな。
きっと、そうなんだよね。
「…いいんだよね。」
自分に向かって呼びかける。
そして、飛び降りようとした、その時
「今日はいいや。」
「へ?」
「だから、今日はいいっていってんの。
そのかわり、一週間後に死になさいよ。
もし、死ななかったら…わかるよね?」
不気味な笑顔を見せる女の子。
だけど、私の命はまだ残っているんだ。
と思うと、もうそれでもいいと思えてしまった。
(あと一週間)
私は正直に自分のタイムリミットを受け入れていた。
「なぁ、さすがに死なすのはやばくね?」
「なに言ってんのよ。大丈夫
ちょっと本気にさせて怖がらすだけだよ。」
「その方が おもしろい じゃない?」
と言う、彼らの声に気づかずに。