第1章 どうしてこうなった
ガラララッ
音を立て、更衣室の扉を開ける。
武道場には、すでに柔道着に着替えた悠真くんと
清十郎さん、清政さんが立っていた。
「おお、眞季。やっと来たか」
「遅いんだよ」
悠真くんが文句を言うと、清政さんが
悠真くんをゲンコツで殴った。
ゴンッという音が、武道場に響く。
「いってぇ……」
「お前、女の子に向かってなんて口たたくんだ!もう少し気遣いというものを覚えろ!」
す、すごい剣幕…(汗)
そのまま喧嘩に発展しそうな勢い…。
まぁ、案の定、悠真くんと清政さんは、口喧嘩をし始めた。
「っせーんだよ、クソ親父!!女だからって手加減すんなっつってんのテメーだろーが!!」
「手加減と暴言は違うだろう!!」
「ああ!?」
「はいはい!!止めろ二人とも!!勝負にならんだろう!!」
見兼ねた清十郎さんが、止めに入った。
もう少し遅ければ、殴り合いになってたかも…
あ、でも…ちょっとだけ、見てみたかったなー…なんて。