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Hな女の子は嫌いですか?

第8章 衝突



それは昨日の話。見回りしていると、声がした。
校舎裏から聞こえ、様子を見に行くと女子生徒が二人いた。
(なんだ…修羅場か?)
というか如何にも、因縁をつけられてる感じだ。

「何?青野さん、あんたに白河君取られるかもって私に泣きついたんだかね!」
「…!」

その言葉の内容に、吹き出しそうになる。
なんて検討違いな…。
何より、青野はあんな女子と関わらないだろうし、泣きつかない。青野がもしそれをするなら、相手はあの女子じゃない。

「昨日だって、それを気にして体調崩したんだから…」

ピク…。
勝手な事を言いやがって。
怒りが込み上げた。

「違います」

今まで言われっぱなしだった、下級生が言い返した。
意外と根性あるのかと少し感心して顔を見ると固まった。因縁つけられていたのは、彼女と同じ部活の後輩…。青野と何度か一緒にいるのを見掛けたから、顔と名前は覚えてた。何より自分が嫉妬するなら彼女だとひっそり思っていた。
「美月先輩と白河先輩はそうゆう関係じゃないです」
うんうん…。
「は?何言ってんの?」
「だって美月先輩なら…」
「あんたより私の方が青野さんの事知ってるの!友達なんだからさ!」

この生徒の言葉は、度々カチンとくる。
(よくもまぁ、ここまで心にも無い事が言えるな…。てか俺の方が知ってるし!)
等と大人気ない事を思っていた。
「もし、そうでも美月先輩はあなたに泣きついたりしません!そんな事する前に、ちゃんと私に話してくれます!」

彼女の事をちゃんと見てる人がいる。本人に見せてやりたいくらいに。

「先輩の様な方と、美月先輩が友達なんて信じられません!」
「あんた…本当…生意気!」

あ。
やばい。
咄嗟に動いた。
これは止めなくては。



そして、女子生徒に軽く説教した。
それにしても、女子って恐い所あるよな…立ち去りながらそんな事を思っていた。

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