第4章 保健室での秘め事
保健室に着くと、紅林はとりあえず美月を座らせた。
「体はどうだ?」
「少し休めば大丈夫です。…先生、話…聞いてくれます?」
「ああ。良いよ。あ…喉渇いてないか?特別にコーヒー入れるぞ」
「ありがとうございます。」
紅林が作ったコーヒーを、両手で包むようにし、美月はぼんやりと眺めていた。
「…先生。」
「ん?」
紅林はコーヒーを口に運んだ。
「私、最近エッチな物を見たんです。」
ごふっ
盛大に吹き出した。
げほげほ…
そしてむせた。
「は!?」
いきなり予想外な事を聞き、頭は混乱した。
美月は紅林のそんな様子を、クスッと笑って見ていた。
そんな美月がなんだか小悪魔に見えた。
不覚にもどきりとする。