第3章 秘密
ずっと無言で、二人のやり取りをぼんやりと夢は見ていた。
身体は火がついてしまい限界だった。
あのまま、美月と気持ちよくなりたかったなんて考えてしまっていた。
Hな想像をしてしまう。
Hな事がしたくて、仕方なくなる。
あの日ここで、Hをしているカップルを見てから、本当はずっと誰かとしたくて仕方なかった。
美月も同じ気持ちだったならと、キスをして気持ちいい事が出来ると喜んでいた。
それは現実にはならず、夢はまた欲望をもて余す事になってしまった。
あそこが濡れている事は、分かっていた。
うずうずする。
「…どうしたの?」
まだ、白河がいた。
無表情で夢を見ている。
冷たさを感じる目でも、見られていると思うと興奮した。