第3章 秘密
「白河…先輩…」
夢の吐く息は荒い。
(もう駄目…もう少しの所で中断されたら…もう我慢出来ないよ…)
Hな事が
したい
今すぐ、ここで。
「私…Hな事…したくて…我慢出来ないんですぅ…」
ああ…言ってしまった。
会って間もない人に。
引かれるだろう。
ここから去るかな。
でも、とにかく刺激が欲しかった。
身体は火照ってく。
下着はもうぐしょぐしょだ。
ぼんやりした目で白河を見ていた。
白河は顎に手を添えて、何か考えている仕草をして夢を見ていた。
「…青野に迫られて、興奮してるってこと?」
冷静に分析され、恥ずかしいと思っているのに、もう、何もかもが興奮材料にしかならなかった。
「前に…ここで、Hしてるカップルを見てから、ずっと興奮してたんです…。」
「………………。」
夢の言葉を聞いて、白河の方眉がぴくりと動いた。
「…どいつもこいつも…ここを何だと思ってるんだ…」
図書室です。
白河は、心底呆れた表情で言った。