• テキストサイズ

Hな女の子は嫌いですか?

第2章 図書室での出会い



そんな美月の様子を見ている紅林は、やはり心配しているようだ。

「私も、そろそろ帰りますね。」

美月が、立ち去ろうとすると
「青野。」
すぐに、紅林に引き止められた。
美月が、ふりかえり紅林と目が合うと
「体調もそうだけど…何か悩みがあるなら相談にのるから。」

「………………。」

美月は、紅林の言葉を静かに聞いていた。

「話したくなったら、いつでも来なさい。」

「………………。」

しばらく二人の間に沈黙が訪れる。

「さすが保健の先生ですね。お優しい言葉ありがとうございます。」

美月がにこやかに言うと、ぴくりと紅林の片眉が動いた。

「…なんだろうな…。青野が言うと…いや、青野の言い方だと、嫌みに聞こえるな。」
「所詮、子供の言動ですから気にしないで下さいな。」

今度は、紅林がため息をついた。
/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp