• テキストサイズ

[R18]うたプリ×コスプレ(裏短編)

第11章 カミュ×妻子





「カミュさん、
スタンバイでーす。」

こんな声が聞こえてから
立ち上がると

~♪

携帯がなる。

急いでメールを開くと

"パパ
がんびれ!"

少し間違っている短文と
女と子供が写った写真。

そこに写るのは
俺の妻である○○と、
可愛い息子のシヲンである。

二人は祖国に残してきた
愛しい家族。

俺は体の弱い妻のために
日本にまで来て働いている。

俺の職業はアイドル。

日本では妻がいることは
秘密だ。

**

少し妻の話をしよう。

俺の妻は日本で言う”喘息”
という病気で、ほぼ毎日咳の症状があり、
絶対安静と医者から言われている。

平気な日は割りと元気だが、
スゴい日は咳が止まらず、
緊急搬送されるなんてこともある。

俺の祖国では
残念ながら完治の方法はなく、
薬もあまり効いていないようだ。

いつもベッドで安静にしていなければならない。

小さい時から患ってはいたが、
出産を機に重症化してしまい、

息子と外で遊ぶなんて1度もできていない。

そのかわり、
色々と本を読んでやってるみたいだがな。

俺がこの通り日本で
アイドルをやっているから、
せっかく効果的な治療法が多い日本にも
そう易々と呼ぶことはできない。

アメリカやヨーロッパで
治療する選択肢もあるが、

遠くになると心配になるし、

いまいち
一歩が踏み出せないまま
ずるずると今日までやってきた。

そろそろ
○○の体を思って引退でもすべきかな…
それともバレたら引退にするか、

いや、しかし、
週刊誌に顔が写りでもしてみろ。
違う意味で命が危ない…

ここは、アメリカに…
でも、それではシヲンも可哀想か…。

俺は
このままいるか、
日本に移住するか、
欧米諸国に移住させるか
の3択でかなり悩んでいた。

/ 147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp