第10章 藍×白衣眼鏡
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脱ぎ捨てられた服に
袖を通しながら
『あっ!打ち上げ!』
と、急に大きな声を出す○○さん。
「大丈夫です。
皆には少し遅れるって連絡してあります。」
『あ、ありがとう…っ///
さすが、藍ちゃんだねf^^*)』
といつもの照れ笑い
「あ、そうだ。
皆に○○さんと付き合ってるって
公表してもいいですか?」
と聞くと、
『えっ!?…、別にいいけど…なんで?
私が藍ちゃんを独り占めしてるって、
怒られないといいんだけど…(._.)』
と、悶々とし始めた。
「僕が男性職員を牽制するために
公表するんですよ。」
と言うと
『なんで、うちの職員を牽制するの?』
って、本気でキョトン顔してるから
「○○さんは研究に集中してるから
気づいてないみたいですけど、
僕、うちの職員の盗撮写真、
結構没収してるんですよ?」
倉庫内の段ボールのひとつを開けてみせると
『ええっ!?!?
わ、わたしの写真!』
と段ボールいっぱいに入った
写真を何枚か手に取って驚く彼女。
『あれ?でもなんか、
際どいトコロには
必ず藍ちゃんが見切れて映ってる…』
「あ、当たり前でしょ…//
僕だけの○○さんなんだから。
谷間や下着なんて誰が見せるもんか…」
本当はスカートなんて
履いて欲しくないし
谷間が見えないよう
ハイネックのシャツを着ていて欲しい。
でも僕が彼女を守ればいいだけのこと。
「晴れて今日から
○○さんは僕のだって
言って回れるんです。
だから、堂々と貴女を守らせて。」
『……!
……//…はい……//
よろしくお願いします…//』
「…チュ…///
絶対に後悔させません。」
幸せいっぱいの僕達は
手を繋いで
一緒に打ち上げ会場に向かった。
END