第10章 藍×白衣眼鏡
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研究室で盛り上がり、
夜に祝杯をあげることになって
皆は一旦家に帰っていった。
ぼくは○○さんを
倉庫に呼び出して
二人きりになった。
「よく成功しましたね…」
二人で棚にもたれかかってしゃがみ込む。
『うん、
でも藍ちゃんのおかげでもあるんだよ?』
「え?」
『藍ちゃんがもってきてくれた段ボール、
捨てるのもったいなくて
混ぜたら成功したの…。』
「……そうだったんですか…。」
『うん。だから藍ちゃんのおかげ。』
少し沈黙が続く。
それから、
『藍ちゃんもこれ飲んでみなよ。』
沈黙を破って
例の新薬を取り出してみせる。
そして無理矢理ぼくの口につっこむ。
「むぐっ」
ゴクッ…
飲んだとたん、
体全体に浸透していく感覚。
『どう?』
いつも顔の表情は
ないぼくだけど、
「○○さん……///」
顔が赤くなり
言動も大胆になった。
『やっぱ、成功だよ……
無表情な藍ちゃんが
顔真っ赤にして
キスしてくれるんだもん……』
そう言ってから
ぼくのキスに応えてくれる。
『チュ…ん、はぁ…//』
「ん、…ふ、…っ…//」
『藍ちゃ…っ…んむぅ…っん、////』
舌を絡ませると
○○さんの頬も赤らんでいく。
「○○さっ…//
かわいいよ…?///」
『うぅ…///』
いつものしょんぼり顔とは
違った
堪らない顔。
大好きになっちゃった。
『はぁ…はぁ…
藍ちゃんの全部ちょぉ…だい。////』
この一言で
何かがきれた