第10章 藍×白衣眼鏡
『あ、藍ちゃ、』
「ちょっと待ってください。」
と彼女の言葉を遮り
ぎゅぅ…
と抱きしめる。
(最後にこれくらいさせてくださいよ。)
『うわっ、あ、藍ちゃん…??///』
抱き締める僕に
目を丸くして驚く○○さん。
「僕、○○さんから
離れたくありません。」
『う、うん…//』
「なぜですか…??」
『……??な、ぜ?』
「なぜ、ぼくだけ
別の場所に行かなきゃいけないんです…」
『………へ?』
完全に二人の世界だったのに
「□□さん?
よくも、敗北者の前で…
なんの嫌がらせなの?(ꐦ^^)」
と友千香さんが
○○さんに微笑みかける。
だが、その声は怒りを含んでいる
僕は
「へ?」
なんて間抜けな声を出してしまう。
『あ、す、すいません…;;///』
ぱっと離れる○○さん。
ちょっと待ってください。
今、整理します。
ぷんぷんと怒りながら
コツコツと去っていく友千香さんを
見送って
こちらに向き直る○○さん。
『えへへ、成功しちゃいました。//f^^*)』
いつものように
頬を掻きながら照れ笑いをする。
「…///
なんて紛らわしいんですか。」
『あ、ご、ごめん(>ㅿ<;;)』
「はぁ……
でも、本当によかったです。」
ため息を着いたあと
○○さんにほほ笑みかけると
『私も、藍ちゃんいないとダメだ。
離れたくないって
思ったから、
頑張ったよ?』
って、上目遣いでこっちを見上げてくる。
「…//」
更に
『だから、
もっかい、ぎゅーってしてくれる?//』
なんてこんなかわいいこという彼女を
ぎゅーっと
もう一度抱き締めた。
でも、抑えきかないや。