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[R18]うたプリ×コスプレ(裏短編)

第10章 藍×白衣眼鏡




**

遂に2週間がたった。

普段、研究室に振り分ける予算を
決めるための定例会議が

今日は違った。

…ドキドキする。

僕たち平の研究員は
会議には出られない。

所長と副所長
費用を出してくれる
スポンサーの偉い人
友千香さん○○さんだけが
出られる。

僕は
○○さんの
成功を願うしかなかった。


**

○○side

争うことを極力避けるよう
過ごしてきた私が、
勝負に出る日が来た。

もちろん、
藍ちゃんがいなくなるのは
嫌だけど、

争わない方法を
探すべきだった。

でも、やると決まったからには
やらないとね。

私がずっとしていた研究は

物や、植物等
無表情な物に
表情を与える薬をつくるというもの。

同じものでも
使う人によって
物の壊れる時期は違う。

愛された物は長くもってくれるし
雑に扱われればすぐにダメになってしまう。

そんな人間には分からない
物の感情を
表に出させるという研究だ。

「それでは、これから
定例会議を始めます。」

その研究の結果を
私は今から話さなければならない、



**

藍 side

あれから一時間…

研究室内も
諦めムードが漂っていた。

僕の中でも
彼女の研究が成功する確率は
かなり低い。

半分諦めかけたとき、

ガチャ…

会議室のドアがあいた。

『失礼します…』
「失礼します。」

○○さんと友千香さんが
同時に出てきた。

友千香さんにペコッとお辞儀をしてから

うつ向き加減に
パタパタと走ってくる○○さん。

僕の前に来て
ギュッと手を握って

涙目でこちらを見てくる。

(まさか…)

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