第9章 蘭丸×峰 不○子
俺の女は俺たちQUARTET NIGHTの
作曲家。
作曲では七海 春歌には敵わないが
ベース、ギター、ドラム、ピアノ
弾ける楽器の数が違う。
アイドルソングのような
キラキラ感はないが、
俺の歌。って感じの曲を
作ってくれる。
好きだな。まぁ……//
今日はあいつの
恥ずかしがりなところに
困りすぎてヤバいって話。
俺たちもう付き合って2年なんだけど、
まだシてねぇの。
もう、限界なんだけど。
今日こそ押し倒してやる。
今日のデートで
キメる。
**
『蘭丸さん。
今日は水族館…いってもいいですか?』
待ち合わせ場所で
チケットを
目の前に突き出す○○
「また、作曲かよ。」
そう、こいつは
デートと称して
いつも作曲の手がかりを探してる。
職業病だ。
『う……ごめんなさぃ…』
うつ向いて涙目になるこの女
あー、めんどくせぇ。
「行きゃいーんだろ。
そのかわり、
俺の行きてーとこにも
付き合えよ?」
『も、もちろんですっ!!!』
なんの疑いもなく、
そう約束するこいつに
口元が緩みそうになる。
(ホテルにつれていかれるなんて
知るわけねぇよな…。)
水族館で
静かにはしゃぐ○○を見ながら
俺の頭は
ヤることでいっぱい。
こんなので大丈夫か、俺。