第8章 嶺二×女教師
それはまだ、
デビュー前の学園在籍時代の話。
彼女との出来事。
『嶺二、次の筆記試験
ヤバイんでしょー?』
ぼくと同じクラスで、
学年トップに君臨し続ける
この美女は
□□ ○○。(当時18歳)
頭もいいが、
何よりすごいのがこの子の演技力。
女優志望だけあって
歌にダンスに演技に
演じることに関してのスペックが
半端じゃない。
まだ、卒業試験も受けてないのに
ほとんど、デビューが確定している。
「はぁ……そうなんだよね~…、
嶺ちゃん、憂鬱…。」
ぼくはそんな完璧な彼女を
妬むことなく
尊敬している。
まぁ、同級生のミューちゃんとは
うまがあわないらしいけど、、
『教えてあげよっか?♪』
机に突っ伏するぼくの目線に
あわせるようにしゃがんで
悪戯っぽく笑ってそう言う彼女。
こういうときは
大抵……
「また、アイアイの写真目当て……?」
『うふっ♪
バレた?///』
むぅっ。
ぼくという彼氏がいながら、
美風 藍
という(可愛い)男のファンである彼女。
『なんか、美しい。』
らしい。
「えー、…ぼく泣いちゃうよ…??」
必殺上目遣いするけど、
『くれないならいいもーん。』
彼女はそれくらいじゃ
萌えてくれない。
「わーん、
うそうそ!
アイアイの写真も
ランランの写真も
とってくるからぁぁっ!!!」
さっさと帰ろうとする彼女に
しがみつくぼく。
ほんと、デビューしたら
ぎゃふんと言わせてやるからね!
『うふっ♪
よろしい。
じゃああとで部屋いくね~♪』