第33章 音也×ベビードール
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『ただいまぁ〜』
シン…
全てが終わり、
ピルも貰って
2人の家に帰宅する。
まだ少し嫌な記憶の残った寝室に
ゾッとするけど、
それに気づいた音也くんが
キスをくれる。
でも私は…
ドサッ…
「っ、○○っ!?!?///」
そんな優しいキスじゃ
もうダメだった。
『音也くんで、私の記憶、
全部消して?』
優しくされると苦しいから
酷くしてでも記憶を塗り替えて欲しかった。
「○○……//」
音也くんはそっと私の頬に手を滑らせて
額をこつんと私の額にあてる。
「ダメだよ…
また傷つくのは君なんだから…」
上にまたがる私から
そっと離れて
ベッドに座る音也くん。
『…っ、
もう…
触ってくれないの?』
「一生じゃないけど…
今はダメだよ。
今の俺は…君に何するかわからないんだ。」
拳を握る手に
力を込めて
歯をくいしばる音也くん。
何故あなたが苦しむの…
いつもの私なら
ここで、
大人しく引き下がるんだろうけど…
今日は
グイッ…
『ン…』
「んっ、ちょ、…
○○っ!?なにしてっ…//」
音也くんの胸ぐらを掴んで
キスをする。