第33章 音也×ベビードール
『やっ、離してっ!!?』
必死に抵抗するけど、
私みたいなヒョロヒョロには
何もできない。
「なんだここ、ヤリ部屋?
いろんな道具あるじゃねぇか。」
口調や仕草が私の知ってる四ノ宮くんじゃない。
『さっき、の、
どういう…』
「あー、俺から守るためってやつ?」
『ん、』
コクッ
「俺がお前を強姦する予定だったから?」
『は?…い?』
何を言ってるのかよく…
「だーかーら、
俺がお前と仲良くなったのも
告白したのも全部お前の体が目的。
他に意味なんてない
この写真ばらまいて、
のってきた連中つれて、お前と楽しいコトして
ビデオ撮って儲ける予定だっただけ。」
写真というものを見せ付けられながら
酷い言葉を言われているのだけわかった。
写真はいわゆる合成写真というやつで、
私が半裸の状態で男性を誘惑しているような
そんな写真だった。
『な、んで……?』
なんで、私だったのか
そうなっていたら
私は今頃どうなっていたのか…
今になって
音也くんのこの行きすぎた監禁に
納得いってしまった。
(音也くんは全部わかってたんだ…)
「なんでって、近くにいた可愛い子がお前で
体もエロそうで触ってみたいと思ったから?
ま、今日はビデオねーけど、
体は堪能させてもらうぜ?」
『いやっ、近寄んないで!』
「まぁ、そうは言っても…
毎日ヤツにヤられて、
既にやらしい体になっちゃってんだろ?」
『あっ、!
も、脱がさないで!』
「うるせぇな…」
そう言われてから私の視界は
真っ暗になった