第33章 音也×ベビードール
『っ!?!?』
驚いて窓を急いで閉めようとしたけど
ガンッ
その人は窓に手をかけて
それを阻止する。
『誰っ!?
空き巣なら、この家には何もな…っ!!!』
バァン!!
男の人の力に敵うはずもなく
全開に開けられた窓からは
嫌な風と、懐かしい匂いが入ってきた。
『四ノ宮く…ん??』
「○○ちゃん、助けに来ましたよ?」
見た目は前の時の四ノ宮くんと
何も変わらないけど
何だか嫌な雰囲気をまとっていた。
何故うちをしってるの?
何故私がこうなってることを知ってるの?
何だか怖くなって
家からでようとするけど、
ガクンッ
『んぐっ!?!?』
鎖が邪魔をして
玄関から外に出られない
「いやぁ…バカですよねぇ…
一十木くん…でしたっけ?
肝心な時にこんな首輪つけてたら…
守れるものも守れないですよね…。」
ジリジリと近寄ってくる気配。
助けて。音也くん。
四ノ宮くんが怖い。
「ねぇ、○○ちゃん、知ってますか?
音也くんがこんなことをしてる理由。」
膝から崩れ落ちるように立ちすくむ私に
しゃがみこんで笑顔でこう問う四ノ宮くん。
ニコニコ笑顔も最早怖い。
『し、しらな…ぃ』
怯えながらこう答えることしかできない私。
「君を守るため?ですよ。」
ニコッと笑う四ノ宮くん。
『?…何から…?』
と私が聞くと
「…僕から。」
そういってから
四ノ宮くんは私を抱えてベットに連れて行き
荒々しく押し倒した。