第33章 音也×ベビードール
あのあと何度もイかされ、
私は疲れて眠ってしまった。
「○○…ごめんね、
こんな愛し方しか、
俺わからないんだ。」
『んっ、…zZZ』
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翌朝目覚めると
昨日の料理を音也くんが完成させてたみたいで
おいしそうなオムライスが
テーブルの上に置かれていた。
昨日散々散らかしていたものは
綺麗に掃除され、
音也くんはまだ眠ったままだった。
『うぅ、…主婦失格ね…』
それをチンしてもぐもぐと食べていると、
「ふぁー、おはよ、、」
寝室から音也くんが
寝ぼけ眼をこすりながら起きてくる。
『あ、おはよ!
ごめんね、昨日トんじゃったみたいで。』
スプーンを持ったまま
音也くんの方に顔を向けると
「んーん。
俺こそ、無理させちゃったかな?
ごめんね?
俺たまに暴走して止まらなくなっちゃうから…」
と言って、
私の髪の毛でくるくると遊ぶ。
『ううん。そんなことない。
大丈夫だよ!」
本人には何も感じていないように
こう言うものの、
音也くんがたまに理性が飛んで
すごく怖くなる時があるのも事実。
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「じゃあいってきまーす。」
『いってらっしゃい!』
ジャラ…
外までお見送りしたくても、
この鎖のせいで外にはいけない。
『はぁ…』
音也くんは
朝起きてすぐに書いた婚姻届を
提出しにいってくれた。
私も行きたかったよ…
外は曇空
洗濯は…今日はやめておこう
少し開いた窓から
雨が入ってくるといけないからと
閉めようとした時。
心地の悪い気配が目の前に現れた。