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[R18]うたプリ×コスプレ(裏短編)

第31章 セシル×OL




その瞬間…

「にゃぁお……」

窓の方から猫の鳴き声が聞こえた気がした。

すると、

ふわぁ…っと、懐かしい香りに体が包まれた。

私はすぐにその正体が分かった。

『っ、ぐす…セシル…く』

「…○○…スイマセン、
遅くなってしまいまシタ…」

なんで?
私、沢山セシルくんのこと傷つけちゃったのに…

私をグイッと自分の方に引き寄せ、
一ノ瀬くんから引き離したセシルくんは
驚くほど穏やかな笑みで私を迎え入れてくれた。

「な、なぜ、貴方がここにいるのですか?」

少し動揺している様子の一ノ瀬くん。

「スイマセン、あれから二週間
二人を尾行していまシタ。
今日の会話も聞いてしまいまシタ」

『え?…』

じゃあ、セシルくんは
私に呆れて去って行ったわけではないの?

セシルくんの顔をジッと見ると、

「そんな不安そうな顔、
しないでくだサイ。
ワタシはもう貴女から離れナイ…」

そう言って頬に
軽く触れるだけのキスをされる。

『〜っ///』

顔がみるみる赤くなっていくのが
自分でもわかる。

「私の時はそんな顔…」

そして、目の前の一ノ瀬くんから覇気が無くなる。

『一ノ瀬くん…』

「イチノセ…○○はワタシのパートナーです。
ワタシの○○を傷つけるようなコトをしたのは
許せませセン…

でも、魅力的すぎる○○に
心を惑わされるのも理解できマス…

ダカラ…」

そう言うと、
一ノ瀬くんから目を離さないよう威嚇しながら
私を抱きしめる手に力を込めたあと、

「諦めてください…
彼女はワタシの大切な人。

ホントは貴方を殴って埋めてやりたい…
でも、そんなこと…
彼女が望まないから…

彼女に今後一切近づかないと
今ここで誓ってくだサイ。」

と、きっぱり言い放った。

『……///』

うわぁ…どうしよ、
こんなイケメン同士に争われて、

私が好きな人が
自分のことも好きなんて…

夢みたい…///

て、そんなこと考えてる場合じゃない!

一ノ瀬くん…

先程から一言も発さず、
私たちの様子を睨みつける一ノ瀬くん。

ゾクッ

背筋の凍るような先程までの雰囲気を思い出し、
ツーッと冷たい汗が頬を伝う。



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