第31章 セシル×OL
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「…で、何があったのですか?」
う…やっぱり、一ノ瀬くん、愚痴とかないんだ…
『あ、え、と…』
「…なにもないわけないですよね?
今度は何に悩んでるんです?
彼氏がいないってことですか?
それとも年齢のこと?」
うわぁ〜、思考回路よまれてる?
『まぁ…そんなとこです…;;//』
生ビールを見つめながら恥ずかしくて顔を上げられないでいると
「前から言っているじゃないですか…
誰も貰い手がいなかったら、私が…」
前のめりにこう言ってくれる一ノ瀬くん。
前々から誰も貰い手がいなかったら一ノ瀬くんがもらってくれるってずっと言ってくれてた。
でも、
『それは前から私も"私には貴方はもったいなさすぎる"って言ってるよ。
それに、彼氏は……できたの。//』
私はずっとそんな優しすぎる一ノ瀬くんに早く素敵な人を見つけて欲しくて断り続けてた。それに、今はセシルくんがいる。
「え…!?」
うわぁ…自分の顔が真っ赤なのすごくわかる。
でも、一ノ瀬くんはそんな私をみて
驚いて固まってしまった。
『そ、そんなに驚かないでよ〜//失礼な!!』
茶化してみるけど、
「□□さんに、彼氏が…」
聞こえてないみたい…
『…もう、この際一ノ瀬くんには暴露しちゃうけど、
8歳も歳下の子でね…///』
「はっ!?!?!?」
再び驚いて固まる一ノ瀬くん。
『…その、年の差に…悩んでるというか…//』