第31章 セシル×OL
『な、ななぜここに!?!?』
洗面所の扉を背に最大の疑問をぶつける。
「あ、…え、と…
ワタシ…猫…デス。」
頬をかいてバツの悪そうに笑顔を向けるセシルさんと
『ぅ、え?』
理解できない私。
とりあえず、本当に不思議な人のようです。
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散々家中探したけど、猫はみつからなくて、代わりに…
「うわぁ…このミルク…とてもおいしいです…//」
天使が舞い込んできました。
(まっ、眩しい…//)
『…事情はなんとなくわかりました。
魔法?で、そういう体になったと。』
「ハイ。」
『……』
もう、今はそういうことでいいや。
ゆっくりお茶を飲みながらセシルさんの話をきいていたけど、信じられないことのオンパレードだったので、
深く考えないことにした。
「でも、拾ってくれたのが、アナタでよかった。」
『…?』
「ワタシ、アナタのこと、好きです。」
『へっ!?!?///////』
まっすぐな瞳でテーブルを挟んで向かいにいる私を見つめるセシルさん。
「…ほんとうデス…ずっと、見られていることに気づいていました。」
『あ…///』
(バレてたんだ…カフェでのこと…)
「最初は、ワタシも興味本位だったのかも知れまセン…
見られてることを嬉しく思ったというのもありマス…
でも、それ以上に…アナタの瞳が…美しくて…」
スッと私の頬に触れて愛おしそうに熱っぽい視線をむけてくるセシルさんに…同じように熱っぽい視線を返す。
「○○…」
お互いに潤んだ瞳で見つめあって…
気付いたら…