第31章 セシル×OL
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ボフッ
『ふぁぁ〜っ
やっぱりベッドが一番〜っ!!//』
友千香と別れて自分の家に帰ってベッドにダイブする。
それにしても…
(セシルくん…)
『年下とはわかっていたけど…8つも下とは…』
だって音也くんと同級生ってことは…20歳…だよね…
落ち着いた上品な雰囲気が大人っぽくみせてるんだ…
少しショックを受けながら
お風呂にでも入ろうとベッドから体を起こした。
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翌々日
カランカラン…
「いらっしゃいませ!こんにちはっ。」
『春歌ちゃーん!!!』
「きゃっ、ど、どうしたんですかっ!?//」
私はなんだか久々の春歌ちゃんに抱きついてギュッてする。
あわてる春歌ちゃん。
(可愛い…//)
『なんか、久しぶりな気がして〜っ』
「え、えぇ!?
3日前に会いましたけど…;;;」
大きな目をぱちくりさせて驚く春歌ちゃんに
『そ、そうだけどぉ…
その若さをくれぇぇぇ…』
としがみつく私。
「ど、どうしたんですかっ!?!?;;;」
キャーキャー言って騒ぐ私たちの足元で
「ぅにゃあ…」
という声がする
『へ?、にゃ…?
にゃあ?….猫…がいる…』
「あ、そうなんですよ〜
その猫、今朝お店に来たら中にいて…
なかなか出て行こうとしないんですよね〜…」
ピタッと騒ぐのをやめて
2人で足元の猫をみつめる。
『か、可愛い…//』
私と春歌ちゃんはしゃがんで猫と戯れる。
けど、春歌ちゃんが少し残念そうに
「今、飼い主候補を探してるところなんです。
食べ物を扱うお店に動物はさすがに…って話になって。
今日中に見つけないと、この子…追い出さなきゃならなくて…」
と猫をみつめる。
『…そっかぁ…こんなに可愛いのに…』
なでなですると擦り寄ってくる猫ちゃん。
(なにこの子…可愛すぎる…毛、サラサラ…//)
あまりにも触り心地がよすぎて、
『うちで飼ってあげる…』
なんて言ってしまった。
すると、春歌ちゃんがパァっと明るくなって
「ほんとですかっ!?」
と手を握ってくる。
『う、うん…なんか猫飼っちゃったら終わりな気がするけど…』
「ありがとうございますっ!!!」
さっきとは逆で春歌ちゃんに抱きしめられている状態になった。
(…感無量…//)
チラッと猫を見ると
どこなく喜んでいるように見えた。