第31章 セシル×OL
翌日、土曜日で仕事はお休みだったけど、
友人の友千香と2人でそこのお店にディナーに行こうと言うことになり、
今週6回もこのカフェレストランにくることになる。
カランカラン…
いつもの香ばしい香りに包まれて温かい気持ちになっていると…
「いらっしゃいませ…って、昨日の…こんばんは〜」
出迎えてくれたのは
昨日、初めて会ったアルバイトの大学生。
『あ、音也くん…//
こんばんは。
そういえばまだ名乗ってなかったよね…
私は○○です。
こちらが友達の友千香。』
「どーもーっ!!
って、ほんとにイケメンばっかだぁ〜」
音也くんにあいさつしてからキョロキョロと周りを見回す友千香。
「ハハッ、店長がいろんな人スカウトしてまわってるみたい。
○○さんたちも仕事してなかったら絶対スカウトされてたよ!!」
そんな友千香をみてこんなことを言ってくれる。
「あら、やだっ、口が上手いわね。」
『ねー?
音也くん、絶対天然たらしだよ。笑』
2人で若者をいじると
「なっ!!!?///
ち、ちがうよぉ〜;;;//
俺、こんなの初めて言ったし…;;」
顔を真っ赤にしてこう言う音也くん。
(可愛い…//)
おばさん2人でドキドキしながら
案内された場所にいく。
「こちらです…!!」
『ありがとう…注文はまたあとで。』
(なんだ…今日はいつもの席じゃないのか…
ま、音也くんは知らないから仕方ないよね。)
かしこまりました、とペコっと頭を下げて厨房へ向かう音也くんを見送りながらボヤッとそんなことを考えていた。
パッと私の特等席をみると、一人の男性が座っていた。
(もう、座られちゃってたのか…)
後ろ姿しか見えないその人が少し気になっていると
「それにしても、○○も隅に置けないなぁ…
あんな歳下の子…」
と、ニヤニヤしてくる友千香。
『っ、、はぁぁ!?!?
友千香さん?違うよ?
音也くんは目の保養だから!
恋とかじゃないから!』
必死に否定する私にますます怪しむ友千香。
そんなんじゃないってばぁ…;;;