第30章 レン×吸血鬼
『…人間と…吸血鬼…』
「うん。
もし吸血鬼が他の女性の血を吸い続けて生きながらえたとしても
妊娠した時、子供にお腹の中で血を全て飲まれてしまうからね。
吸血鬼だって、血を全て飲まれたら死んでしまう…
どちらにしろ、吸血鬼と人間の恋にいい結果なんてうまれないんだよ。
……だから俺は○○から距離を置いた…」
寒そうな格好の○○に毛布をそっとかけながら
俺は人間と吸血鬼について話す。
『じゃあ、セシルさんはそれを知って…??』
「おそらく、知ってたんだと思う…
まったく、やられたよ。」
『……そっか、
そうだよね…
というか、じゃあ、もう私たち離れる理由ないよね?』
可愛い顔でそう言う○○。
「うん…そうだね…。」
『ふふ…』
そして、子供みたいにクシャッと笑って
ギュウッと抱きついてくる。
さっきかけた毛布がパサッと足元に落ちて
はだけた胸が俺の体に密着する。
「うわっ…////
○○っ、そんなかっこで…///」
(幸せ…//)
『っ…////
い、やぁぁぁあっ!!!!///』
顔を真っ赤にして毛布をギュッと体に巻く彼女。
抱きつかれたと思ったら、突き飛ばされて
ほんと…
振り回されっぱなしだよ…
「ひどいよ…」
『あっ、ごめん…;;//』
「ねぇ○○…?:」
『ん?』
「お願いがあるんだけど…」
『…?』