第30章 レン×吸血鬼
「まさか…」
『うん。
レンに初めてあったときに…ね。
つけられたの。
私、あのときの記憶とんじゃってて、
忘れてたみたいなんだけど……;;;』
(それじゃあ、やっぱり、
あのときレディは…死んでた…??)
『貴方を着替えさせてベッドに運んで一息ついてたら
いきなり起き上がって…カプッて…』
懐かしそうにその傷を眺める○○
「そっ、か……ごめんね…レディ…
痛かっただろう…??」
スッ…
俺がつけた跡を少し撫でると
『ううん…平気…
だって、すごく優しかったから…///』
と、微笑んでくれた。
それにしても…
「なんで、○○は…死なないんだろう…」
という疑問が頭をよぎる。
『……それは、昨日、セシルさんが言ってた"秘密"っていうことに関係してると思う…』
急に真剣な顔つきになる○○。
すると、
パサ…
またまたズボンを脱ぎ出し床に落とす。
「レ、、…レディ!!!??
つぎはどうしたの…;;;;」
まるで童貞のような反応をしてしまう俺。
下着がギリギリみえないくらいだけど
なんかエロい…
顔は童顔だけど…やっぱり、大人…
(って、俺はなにを考えてるんだ…///)
『これ…みて…』
そういうレディの太ももの内側にはなにやら見覚えのある紋章が刻まれていた。
「これ…っ、!?!?」
『うん…』
「この国の王位に与えられる紋章じゃないか…」
『うん…。
最初はただのアザだと思ってた
でも、だんだん歳を重ねるごとに線がはっきりしてきて…』
「て、ことは○○は女王の愛娘?」
『……うーん…そこまでは…』
「………そういえば前に聞いたことがある。
吸血鬼は人間と恋に落ちれば自らが滅んでしまう…
ただ、貴族…とくに王位に近いものになればなるほど、
血を吸っても吸っても絶対に血がなくならない。
だから、人間と恋をするなら王位の者でなければならない…って。」