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[R18]うたプリ×コスプレ(裏短編)

第30章 レン×吸血鬼




ゾクッ……

吸血鬼はそれだけ言って
この場を去っていった。

(あの飲み物…あいつの血…だったのか…
じゃああの匂い……)

「ゔっ……ゔぅ…」

最悪な気分だ。
あんな変な男の血を飲んで、
レディを殺されて…

俺はこの苦痛の耐え方がわからなかった。


**

暗い部屋に月明かりだけが照っている。

ベッドにそっとレディを寝かせて布団をかけてあげる。

「○○……俺はこの先どうすればいいのかな…

あのジュースに頼る気も
他の女性の血を飲む気にもなれないよ…

……こんなことなら…いっそ……」

(出会わなければ…っ!!)

彼女の手を握って額に当て、また溢れてくる涙を必死にこらえて、声を殺しながら泣く。

「っ……っ…」

すると、

ピクッ…

彼女の手が動く。

「!?!?!?
レディ!?!?…今…」

『ん……っ…
レ…ン……??』

そして、その綺麗な瞳をゆっくりと開く。

「○○っ……!!!」

俺は彼女の顔を覗き込む。

『へへ……私、都合のいい夢…見てる?

死んじゃったの…⁇』

彼女は微笑みながら覗き込む俺の頬に手を当てる

「っ……ううん…」

俺はその手を握ってまだ虚ろ目な彼女にフルフルと首を振り
そっと額同士を当てる

『ふふっ……レン…??
泣いてるの?』

からかうような言い方だけど、
優しい瞳には涙が溜まっていた。

「ごめん…レディ……ごめ…」

そんな彼女を見て俺はまた涙をこぼしていた。

『レディじゃなくて…ちゃんと名前で呼んで…』

月明かりに照らされている彼女の瞳は
今までで一番強く輝いていた。

俺は彼女の頬に触れて…ゆっくりと顔を近づけて…

「○○…好きだよ…愛してる…」

ちゅ…

キスをした。

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