第30章 レン×吸血鬼
レンside
暗くて道に迷ってしまった。
俺が住んでいるところからかなり遠い場所にあるレディの家には来るのに半日かかった。
ゴンゴンゴン!!
レディ…無事でいてくれ。
「レディ?…俺だ…レン…
ごめん。急に、開けてくれないか?」
シーン……
普段のレディなら寝ぼけ眼をこすりながら可愛い顔で起きてくるはずだ…
なのに…
(頼む…レディ…生きていてくれ。)
「入るよ。」
ガンっ、ドンッ、バーーーン!!!
手荒くドアを蹴破り寝室に駆け込む。
「レディ…………っ!!!?」
俺の目に飛び込んできたのは…
「ゴクッゴクッ…ジュル…」