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[R18]うたプリ×コスプレ(裏短編)

第30章 レン×吸血鬼




コンコン…


『はーい…?』

ガチャ…

私はレンかと期待しながら
その扉を開いた。


「…コンニチハ。」


『…???』


けれど、そこにいる人は
私の知っている人ではなかった。


「ワタシ…レンの友達のセシルと申しマス。
レンがこちらにいると聞いて来たのデスガ…」


最初は警戒したけど、
レンの友人だと聞いてホッとした。

セシル……待っている人ってこの人のことなのかな?


(って、何考えてんの、私…//)


『あ、どうぞ。
こちらへ、上がってください。』

「……ありがとうございマス…」

私は気づかなかった。
この時、セシルさんがキラリと目を光らせ、フッと笑みをこぼしたことに。


**

ダイニングで向かい合うようにしながら
レンのことを詳しく聞く。

(…ってことは、まだレンは家に帰ってないんだよね?)

私はセシルさんの話を聞きながらもレンのことを心配していた。

まさか吸血鬼に………??

いや、そんなまさか。
だって吸血鬼は美女を狙ってるって…

完全にセシルさんそっちのけで頭を抱えていると

「…っ、??…○○っ??
聞いていまスカ?」

と、名前を呼ばれる。

『あっ、ごめんなさい…
なんでしたっけ?』

「…ワタシは、今世間を騒がせている吸血鬼がレンだと思っていマス。
だから、ワタシは彼がここに逃げ隠れているのではないかと…考えていマス」

『……?はい?』

信じられないことを話すセシルさん。

「彼はあのジュースをよく飲んでいた…
今朝の新聞で、被害者は全員あのジュースを買いに行っていたらしいのです。」

『あの…ジュース…』

「ハイ。ヴァンパイヤジュースのことデス」

『で、でもそれだけで彼が吸血鬼だとは…』

「…ワタシはみたのデス。
彼は女性の首筋あたりに噛み付いて血を吸ってイタ。」

『…!!!?…そんな……』

だとしたら、なぜ私は助かったの?
レンが吸血鬼なんて、絶対嘘よ。
この人、本当にレンの友達なの?

俯いてシーン…とする私にセシルさんはニィッと笑って

「それにワタシ、アナタの秘密も知っていマス。」

ゾクッ

そう言って彼は立ち上がって
私に近づいてきた。

(この人…何者なの…
怖い……)




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