第27章 日向×スク水
好きといっていたくせに
扱いが荒いし
自分のことを
誰かに言われないために
私の下着姿の写真を
何枚も撮ってる。
こんなこと、好きな人にしないよね…
暴力ふるわれるんじゃないかって
ビクビクするけど、
それはまだ大丈夫。
「んっ、…ハァ…
せんせ、っ…
ごめんなさ…ぃ、
せんせぇ…っ」
私はうわごとのように
龍也くんに謝りつづけていた。
**
「んっ、チュ…
□□…ずっと、君とこうしたかった。
最後に、ひとつになるよ?」
そういって
もはや、抵抗のなくなった私のソコに
自分の凶器を押し付けた
『やっ、それはっ
やだっ、りゅ、やく、
助けてっ、
やだっ!
やだぁぁぁっ!!!!』
**
ポタ…ポタ……
『っ、うぅっ……』
暗い夜道を寮に一人で帰る私。
いつもの帰り道なのに
いつもと違って
ぼやけて見える。
ケータイの履歴には
龍也くんの不在着信が6あった。
いつもおおはしゃぎで喜ぶんだけど
いつもと違って涙が出る。
いつも龍也くんにヤキモチ
やいてもらうために色々話すのに
いつもと違ってなにも話せない。
いつも龍也くんに会いたいのに
いつもと違って会わせる顔がない。
助けてほしいのに
助けてもらえない。
少女漫画のヒロインは
襲われても
危ないところで助けてもらえる。
結局私は
少女漫画のヒロインにはなれない。
現実なんてこんなものなんだ。
誰も助けてくれないんだ……。
私はこのあと1週間ほどは
学校に通ってみたけれど
龍也くんに会わせる顔がないのと、
田中くんに会いたくないので
登校を拒否するようになった。