第27章 日向×スク水
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私はしばらく
実家に帰っていた。
「なにしてんの!あんた。
ほら、はよ、おきぃ!」
『ん~、もーちょっと~、』
「お友達来とるで?
かーいらしい女の子。」
『ん~……
ぅえ!?!?』
ダダダダダ
「やっほぉ~、○○ちゃん!!」
『つっ、月宮せんせ!?!?』
玄関の前でにこりと笑うのは
月宮先生だった。
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「先生やったなんて、
知らんかったから~…」
「いえいえ、おかまいなくっ!!」
『お母さん!!!!』
「おー、こわっ、
ほな、お母さん下おるから
なんか欲しぃなったら
すぐ言うてな。」
『はいはい。』
あーもー、
田舎くさいと思われるじゃん!
このバカ母っ!!
私はさっさと
お母さんを追い出して
先生と話をした。
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「○○ちゃん…
どうしたの?
龍也とも連絡してないみたいだし
…最近すごく機嫌が悪いのよ?」
いつもの興味津々な顔じゃなくて
真剣に話を聞く体制の月宮先生、
私は、苦しくていっぱいいっぱいの
胸のうちを彼に告白した。
『先生…実は…』
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「な、に…それ……」
話を聞いたあとの月宮先生は
見たこともないような怖い顔で
田中くんに怒っていた。
「○○ちゃん、
私が、田中くんに直接話を…」
『いいの、、
先生、やめて……
もう少ししたら
何食わぬ顔で学校行くから…
インフルエンザだったって、
寮に携帯忘れて連絡できなかったって…
皆にはそう伝えて…』
「でも、○○ちゃ、っ!!」
『やめて!
先生……お願い…』