第22章 蘭丸×スポーツユニ(後編)
○○side
『ん……』
目が覚めると
病室のようだった…
「起きたか…??」
私の目に写ったのは
さっきまでの
男達だった
『あぁ、う、…
ごめんなさ、
いや…やめて…くださ…』
震えてベッドの端に逃げる私に
「おい!
俺だ!
お前の恋人だろうが!!!」
と、肩を揺すった。
ばっと幻覚が消えて
目に写ったのは
『せんぱ…っ…//』
蘭丸先輩だった。
それから
先輩はギュウと私を抱き締めて
初めてキスをしてくれた。
『へっ……!?//』
驚く私に
「なんだよ、
そこは喜べよ…//」
と、照れくさそうにする。
あれ?
嬉しいんだけど、、
『あ、あの、
恋人って………』
「まぁ、別れた覚えはないからな。」
『七海さん…は…?』
「七海がどうした?」
きょとんとする
先輩に、
私は自分の考えていたことを話した。
蘭丸先輩の好きな人が
七海さんじゃないかってこと。
七海さんと抱き合ってたから
付き合っていると思っていること
フラれたと思ってたこと
「はぁ、…アホか
俺は七海を好きと思ったことはないし、
七海も俺を好きなんじゃない、
あの日は
七海が嶺二に告白して
フラれたって泣いてたから
話を聞いてやってたんだ。
七海はいつか
お前がこうなるんじゃないかって
心配してた…
それを無視してた俺が甘かったんだ。
メールも、嶺二に一旦距離を置けば、
見えてくるものもあるんじゃないかって
言われたからそうしたまでだ。」
私の手を握る力が
少し強まる。