第22章 蘭丸×スポーツユニ(後編)
『で、でも、
私は代用品で……
恋人なんて…、、』
そうだ、どっちにしろ
誰かの代用品には変わりない。
「それも、もういいんだ。」
再び私を抱き締める先輩。
『で、でも、っ…』
「ハァ……
分かったよ。
じゃあ、俺の好きな女教えたら
ちゃんと俺の恋人になれよ?」
『……え、っと…』
「なるのか、ならねぇのか
はっきりしろ!」
『ハイッ!!
なります。
ならせていただきます!』
「よし…」
携帯をパッと見せてくれる
先輩
そこに写っていたのは
『えっ!?』
「な?
わかっただろ?」
『えぇぇぇ!?!?』
そこに写っていたのは
私でした。
入学式のときの写真だ。
先輩いわく、
一目惚れで、ずーっとみてたからこそ
痴漢にも気づけたそう。
『な、なんか…恥ずかしいですね……//』
「確かに、無駄な時間を
過ごした気分ではあるな…//」
『じゃあ、距離をおく前に
不機嫌だったのは?』
「それは……その……」
口ごもる先輩。
すると後ろから
「2年の男の子と出掛けるの
目撃しちゃって
やきもちやいてたんだよね?」
と、嶺二先輩が出てくる。
「お姉ちゃーん、
目、覚めたんだね~!!!」
と、心配してくれる華絵。
『二人とも、来てたの?;;;』
「お見舞い買ってきたの~♪」
『あ、ありがと…』
話を横取られた
先輩をチラッとみると
あわわ………;;
怒ってらっしゃる…;;;