第22章 蘭丸×スポーツユニ(後編)
「お姉ちゃ…!!!」
抵抗するお姉ちゃんを連れて
何処かへいこうとする
4人。
お姉ちゃん!
お姉ちゃん!
必死に追いかけたけど
待ち合わせ場所に着く頃には
お姉ちゃん達の姿はなかった。
私はとっさに
あの男の顔を思い出して
家に走って帰った。
その途中、
「あれぇー?
どうしたの??
怖い顔しちゃって~??
僕と一緒に花火見る気になったのー?」
もう、こいつしか
頼る人がいないなんて……;;;
「姉が…お姉ちゃんがっ!!!」
「…!?!?!?」
**
蘭丸side
あいつは
あの2年と今頃
花火を見に行ってるんだろうか…
そんなことを家で考えていると
~♪
携帯が鳴った。
一瞬あいつからかな
なんて期待したが、
嶺二からだった。
「チッ……
なんだ。」
《もしもし?ランラン!?
よーく、話を聞くんだよ?
実は…ストーカーちゃんが
ランランの友達の子に
連れてかれちゃったんだ…
何されるかわかんない。
早く来て》
「っ、なんでおれだよ
あいつは2年と…」
《ストーカーちゃんは、
ずっとランランのこと好きだったよ!
今日だって花火大会、
妹と来てるし!
早く来て!
昨日言ってたこと、
教えるから。》
「…っ//
分かった、、」
俺は走った。
途中、花火が始まったけど
そんなこと
全く気にならないくらい
俺の頭は彼女でいっぱいだった。