第22章 蘭丸×スポーツユニ(後編)
華絵side
私には美人で博識なお姉ちゃんがいる。
少し気弱なお姉ちゃんだけど、
あまり泣いたりはしない。
だけど、そんなお姉ちゃんが
一昨日の晩大泣きした。
昨日帰ってきたときも
少し目が赤かった。
誰よ私のお姉ちゃん泣かせたやつ。
許さないんだから。
お姉ちゃんは
私と比べられて劣っても
当然だ何て言う。
けど、私はそんなお姉ちゃんに
絶対に怒る
たった一人の姉妹だもん、
そっくりだねって
言われる方が私は嬉しい。
けど、私と付き合う男は皆
お姉ちゃんを下に見る。
君に比べてお姉さんは…
君のお姉さんて、君と違って…
こんな台詞ばかり。
男を見る目がないのね。私。
「ヤバッ、もうこんな時間。
お姉ちゃんにおこられちゃう。」
ダダダダッて階段を下りて
「いってきまーす!」
って、扉を開けると
「やっほ~!!!」
って昨日の男
え、なにこいつ
きもちわるっ!!
「あらら、君、お姉さんと違って
表情出ちゃうタイプね……;;;」
って言われた。
お姉ちゃんの知り合い??
お姉ちゃんと違って、、って
初めて言われた。///
「よかったら
一緒に花火見ない?」
やっぱ、きもちわるっ!!
「あ、姉と見るんで
結構ですさよなら。」
「ガガーンっ
嶺ちゃん、ショック~;」
後ろで何か聞こえたけど
無視して
お姉ちゃんがいる場所へ走った。
人混みを掻き分けて
神社が見えてきた頃、
お姉ちゃんの姿が見えた、
けど、誰かいる…
3人の男と…金髪の女。
ナンパ…ではなさそうね…
あんなに、怖がって…
お姉ちゃん、待っててね…