第22章 蘭丸×スポーツユニ(後編)
**
『聖川くん、ありがと。』
「かまわん。
荷物も持ってこようか?」
『ううん。
心配しないで、
少し寝たら
教室戻るから。』
「そうか。
ゆっくり眠るといい。」
『うん。
ありがと……』
**
昼休み
嶺二side
先生に呼び出しをくらって
進路のことを
色々話して
教室に戻っている途中、
「やっべ、めっちゃ可愛いじゃん!
こんな人、俺らの学校にも
いたらなぁ~!」
「いるわけねーだろ!
俺は七海先輩がいてくれるだけで…」
「お前、綺麗事ばっか言ってんなよ!」
と、なにやら
バスケ部の後輩たちが固まっていた。
「なになにー?
どうしたのよー?」
和の中に入っていくと
「嶺二先輩!?
チワーッス!!」
「やっほ!
で、なんのはなし?」
「いやぁ、先輩も見てくださいよ、
俺の中学の先輩から
卒アルの写真が
送られてきて、
この子知らないかって、」
後輩の携帯に写っていたのは…
「これ、どうしたの?」
「いや、俺らの学校に来てないかって
こんな美人、いないっすよねぇ…」
「あ、これ
スクロールしてったら
名前見えんじゃん!」
「え、どれどれ!?」
後輩たちが興味津々になる
携帯の画面を
僕も一緒になって
食いつく。
後輩がスクロールしていくと…
「…!!!!!!??」
僕はその名前を見た瞬間
すぐに
ランランに連絡した。