第21章 蘭丸×スポーツユニ (前編)
『たま出し!
了解ですっ!!!!』
ボールの入ったかごを
持ってきて
蘭丸先輩のシュート練習のアシスト。
なんて幸せなの…
もう死んでも後悔しない!!!!
**
嶺二side
「こら、押すんじゃないよっ!!!!
見えなくなるでしょ?」
ランランとストーカーちゃんの恋。
正直僕はいつまで続くかな?
なんて
余裕だった。
ランランはしらないよね?
ストーカーちゃんのこと、
僕ちん少し気になってたんだよ?
早く別れろなんて思いつつ
ランランの叶わなそうな恋を
応援し続けられる自信もない僕は
もう幸せになって
諦めをつけてくれという気持ちも
同時に持っていた。
複雑…
そんな気持ちで
体育館のいつも開けられていない扉に隠れて
後輩たちと二人のことを覗く
すると、、
「何してるんですか?」
背後から声が聞こえた。
**
○○side
「待って!待って!
今入ったらダメだよ!」
何だか聞いたことある声が
体育館に響いたかと思うと
斜め後ろの扉が勢いよく開いた。
『七海さん…??
と、みなさん……??』
振り替えると
バスケ部のメンバー達と
七海さんの姿があった
「アァ?
なにしてんだ?」
少し不機嫌に
嶺二先輩に詰め寄る蘭丸先輩。
「あ、えっと…その……;;」
迫られて逃げ場のない嶺二先輩は
目を泳がせて
必死に言い訳を探してる
ふふっ、
なんか、こういうの楽しい//
思っていたことが
顔に出ていたらしく
「おい、お前、
何笑ってる。」
と、蘭丸先輩の声。