第21章 蘭丸×スポーツユニ (前編)
蘭丸side
昼休みの屋上にて
「ストーカーちゃんと付き合い始めたんだって?」
いつものように
俺に話しかけてくる嶺二。
「うるせ…お前には関係ないだろ。
それに、またどうせ
フられるさ。」
俺は女を信用してない。
俺目当てに練習を見に来る女共も
告白してくる女共も
付き合ったらこう言って去っていくんだ
「サイテー。
こんな人だとは思わなかった。
本当に私のこと好きなの?」
ってな。
「ハァ…」
「そういえば、例の彼女とはどうなったの?」
俺の好きな女のことを
言う嶺二に蹴りを入れて
屋上を出た。
**
そういえば、
蘭丸先輩の好きな人って誰だろ?
ま、多分
『七海さんだよなぁー…』
教室の机にうなだれながら
そう言うと
「私がどうかしましたか?」
という声が聞こえた。
『ひっ‼︎‼︎』
ビックリして
机に置いてあった
筆箱やらノートやらを落としてしまった。
「ご、ごめんなさいっ
驚かせてしまって、、」
と、一緒にそれを拾ってくれるのは
あの七海春歌だった。
か、可愛い…///
席についたあと、クラスの違う彼女が
なぜこのクラスにいるのかを聞くと
「□□さんが黒崎先輩と付き合ってるって聞いて…//」
と言われた。
まさか、、
早くも失恋の予感⁉︎
『あ、うん。
でも、蘭丸先輩は私のこと好きなわけではないというか
代用品だから、
多分、七海さんの。』
「へっ⁉︎////」