第21章 蘭丸×スポーツユニ (前編)
再び俯いて
顔を見られないようにする。
すると、
「ま、まぁ…
とりあえず、それ
渡したから。
じゃあな。」
という声が聞こえる。
最初で最後のチャンスが
今、逃げようとしてる。
絶対に逃さない。
言え。
自分‼︎
『あ、あのっ!』
**
『〜♪』
次の日から私の人生はバラ色に輝いていた。
「おい、□□はどうした?」
「なんだか、先輩に彼氏ができたらしいよ。」
「へぇ〜…よかったですねぇ〜♪」
聖川くんと一十木くんと四ノ宮くんが
そんな会話をしていることなんて
全く気にせず
蘭丸先輩とのメールを読み返す。
『ふふっ、
へへっ///』
昨日何があったかって?
実は…