第3章 真斗×浴衣
もちろん実技なんかじゃないですよ?
最初はついばむような軽いキス。
それから、
唇に舌を這わせて
口を開けさせて、
舌を真斗様の口内にねじ込む。
『真斗さ…ま…っ…ンっ…///』
目を開けて真斗様を
見ようとすると
ドンッ
はねのけられてしまいました。
「いきなり何を!!//」
唇を拭うようにして
私と距離をとる真斗様。
そんなに、嫌ですか……
『……ごめんなさぃ…
そうですよね。
嫌…ですよね…。』
涙がポロポロと溢れてきます。
だって、私ばっかり
真斗様を求めてるの
辛いんですもん。
真斗様は
本当は私のことなんて…
告白されて
仕方なくつきあってくれてるんじゃないかって…
そう、言葉にするのが
怖くて泣くことしかできません。
『う、…っ…
も、しませ…ん、
だから、嫌いにならないで…
くださ…っ…ぐすっ、』
止まらない涙を
拭いながら
そうお願いしました。
真斗様の浴衣の袖を掴む手は
震えてます。
情けない…ですよね。
すると、その腕をパッと掴まれて
ぐいっと引き寄せられ
ギュウっと抱き締められる。
『へっ?//』
初めてこんなに
密着したかもしれないです…
「嫌いになるわけないだろう。
俺はお前を愛しているんだぞ。//」
『真斗…さま…ぁ…っ、』
涙がまた出てきました。
ポンッ
「!!!!!」
『う、うれし…ですっ////
私…もう、…///』
私を抱き締める腕が少し
緩んだので
真斗様を見上げると
口をあけて
驚いています。
『…??
どうかしました?』