第3章 真斗×浴衣
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仕方なくパジャマを
持って
旅館内の温泉に向かいます。
真斗様は
すでに浴衣…////
(ああ、素敵…///)
階段を下りて
突き当たりを行くと…
男と女という
見慣れたのれん
と、その間に立つ
混浴という立札。
どうやら、
混浴もあるみたいです。
(これは入らなきゃ…//)
キラキラした目で真斗様をみつめると
「っ!?///
破廉恥なっ!!///」
そう言って赤面したままさっさと
男湯に行ってしまいました。
『うっ……ですよね。』
(少しくらい悩んでくれても…)
なんて思いながら
一人で女湯を満喫しました。
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夜
夕食を食べたあとに
20:00から花火大会があると聞きました。
私たちの部屋からは
キレイに見られるらしく、
楽しみに待っています。
布団がしかれて
枕を抱いてまつ私と、
正座でまつ真斗様。
(佇まいが美しい……//)
キラキラと真斗様の周りだけ
輝いて見えます。
ちょっとキスするだけ…
ごくっと唾をのんで
真斗様にじりじり
近寄ります。
真斗様は
目を閉じてて気づきません。
バッと押し倒したと思ったら…
「始まったぞ!」
と、カッと目を開けて
立ち上がってしまいました。
ぶーっ!!
惜しいです。
唇を尖らせて惜しがる私を他所に
花火に釘付けの真斗様。
「キレイだな……」
花火を見ながら
そう呟く真斗様。
私、キレイって
可愛いって
いってもらったこと、ないです。
悔しいなぁ……
なんだか泣きそうです。