第18章 翔×制服ブレザー
それから俺達は
両親が帰ってくるまでの間
焦るように
お互いの時間を共有しあった。
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「ただいまー!」
「『おかえり!』」
帰ってきた二人は
とても幸せそうで
俺達は
またお互いの気持ちを
閉じ込めてしまった。
夕飯、
「やっぱり、ごはんは
我が家が一番ね。」
「そうだね。」
「そう言えば○○?
首筋になにかついてるわよ?」
義母さんの視線の先を
見ると
俺が昨日つけた痕がくっきり
残っていた。
(げっ!!)
『へっ!?!?////』
首をかくしながら
顔を真っ赤にする娘に
母がにこやかに
「やっと彼氏できたの!?!?//」
と言う。
「どんなひとなんだい?」
親父も興味津々で
なんだかマズイ雰囲気。
『こ、これは、その……』
「俺がつけた。」
『しょっ!!////』
「!?!?!?」
顔を真っ赤にする○○とは
裏腹に
顔を真っ青にする二人。
「ごめん。
ほんとは
二人のために
隠しておくつもりだった。
けど、もう無理だ。
俺、○○が好きなんだ。」
『///
ごめんね、お母さ…
お母さんっ!?!?』
声を荒げる○○の視線の先には
ポロポロと涙を流す義母さん。
『お母さん、ごめんなさい。
やっぱり…』
「なんで、もっと早くいってくれなかったのぉ?」
「『・・・え?』」
この言葉には
親父も唖然としている。