第3章 真斗×浴衣
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チェックインを
済ませて
部屋に入る。
『うわぁぁあ!
景色キレイ…///
真斗様っ!
すごいですっ!』
荷物を隅に置いている
真斗様を置いてけぼりにして
窓際に走る私。
「そんなに慌てるな…;;
ゆっくり見られるのだから。」
そう言って荷物を置いて
ゆっくりと近づいてくる。
でも、真斗様は私の一歩後ろでじっと
窓を眺めるだけ。
こういうときって、こう…
お前の方がキレイだ…
とか
壁どんならぬ窓ドンッとか
あるのでは?
それでなくてもてを繋ぐとか…
私って、もしかして魅力ない?涙
そんなこと、ありませんように…
作戦実行前に
心折れかけたけど
真斗様が
「どうした?
具合でも悪いのか?」
なんて
顔をのぞきこんでくるから
『なっなななにもっ
それより、
温泉…いきましょ?///』
うぅ、
そんな整った顔に見つめられたら…っ///
顔を真っ赤にして
温泉に行く準備をする。
浴衣…浴衣…
あれ!?
浴衣がありません?
そんなはず、、
慌てる私に、
「そういえば、
さきほど、
女性用の浴衣が全て使われてしまった
らしくてな、
洋風のだが、パジャマをもらっておいたぞ。」
パジャマ…
こんな粗末な…
どうしましょうか。
いきなり
作戦失敗の予感です。
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仕方なくパジャマを
持って
旅館内の温泉に向かう
真斗様は
すでに浴衣…////
素敵…///
階段を下りて
突き当たりを行くと…
男と女という
見慣れたのれんと…