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[R18]うたプリ×コスプレ(裏短編)

第16章 真斗×花魁






すると門番がそっと耳打ちしてくる






「あの男…妙な胸騒ぎがします。」







門番が去ったあと






暫くして
部屋からガラの悪い男が出てきた。






その男は
俺に近寄ってきて






「オニーサンさ、





高尾サマの過去…知りたくねぇ?」





となれなれしく
話しかけてきた。






俺は
軽く引きながら






「いや…別に…





貴様…





なにが言いた…」





意味がわからず
男に疑問を抱いていると、
俺の言葉を遮って






『ちょっと、こちらへ…』







と、太夫が中から出てきて
その男を引っ張っていく。







「……??」







なんだったんだ?
今の…








俺はその場に立ち尽くした。





**



○○side






私は震える手で
この男をあまり使われない部屋に
つれていき






息を整えながらこう聞く。







『どういうおつもりですか…??』








この男は昔私をめちゃくちゃにした
男たちのなかの一人だ。








高尾様が消えた今
何故ここに??







私は止まらない震えを
必死におさえて
その男を睨み付ける。








「まぁ、そう睨むなよ…






それにしても酷い接客だよなァ…






客と目もあわせずに
お酌して、





こんな顔向けるんだもんなァ…」









『ふざけないで、くださいっ!!!






…もう、やめてくださいよ…







誰のせいで
男の人に触れない体になったと!』






やっと、自由になれたと思ったのに。







「俺のせいって言いたいのか?






でも、お前のこの手…」






するりとその男が
私の腕を撫でる。






パシッ







『さわらないでっ!!』







私はそれを
はね除けるけれど…






ガシッ







両腕を痛いくらいに
しっかり捕まれて
身動きがとれなくなる。






しまった!!





体は震えて思うように動かない。





私は過去のことを思い出しながら

逃げなきゃ!!!

と、心で叫んでいた。






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